社会貢献活動social contribution
2024.12.19
愛知工業大学名電高等学校インターンシップ(職場体験学習)を実施しました
2024年11月6日、7日の2日間、愛知工業大学名電高等学校1年生2名を受け入れ、職業体験学習を実施しました。
太美工芸は地域に根差し“街”の人々の役に立つ“街工場”を目指しています。その理念に基づき、積極的にこうした体験機会を提供しています。普段見慣れない印刷業界の現場に触れ、実際の印刷作業から商品開発まで、多岐にわたる工程を体験してもらいました。
1日目:印刷補助から検品作業まで
初日は、実際の印刷作業を間近で体験し、補助業務や検品作業を通じて、印刷物がどのように仕上がっていくかを学ぶものでした。具体的には以下のような作業に参加しました。
• 印刷補助:作業工程を学びながら、印刷機の操作のサポートを経験。
• 印刷作業:印刷機を操作し、機械刷りを体験。
• 検品作業補助:出来上がった印刷物が基準に達しているかを確認する検品作業をサポート。
1日ほぼ立ちっぱなしの作業に、意外に体力のいる仕事だと驚いたとの声。
2日目:クリアファイルへの手刷りからオリジナルアイテム制作まで
初日の機械刷りを経て、2日目は手刷りへと、印刷作業をさらに深く体験できる内容となり、さらには製版や、オリジナル商品の制作といった実践的な内容が盛り込まれました。
- 手刷り体験:自らの手でクリアファイルに印刷する作業を行い、印刷物が完成する喜びを味わいました。
- 加工体験:機械を自分で動かし、印刷物に仕上げの加工を加える体験。
- 製版作業:印刷に使う版を実際に制作し、印刷の基本を学ぶ貴重な経験をしました。
- WEBショップ商品開発:日常の「困った」を解決するアイテムを考案。
今回は「傘の置き忘れ防止」をテーマに、ステッカーやマグネットを使った工夫のアイテム作りに挑戦しました。アイテムは、傘をなくさないための目印として役立つデザインを考案し、自分のアイデアを形にする面白さを体験しました。
体験を終えた生徒たちからは
「印刷と聞いて機械で大量に刷るイメージがありましたが、実際には多くの工程を経て一つの印刷物が完成していると知り、驚きました」
「働くというのはどんな仕事でも大変なのだなと考えるようになり、普段目に触れている看板でも印刷に多くの工程があることは家族や友人にも伝えたい」
などといった感想が寄せられました。
今回、職業体験で受け入れた学生は2名共、普段踏み入れる事のない街工場でスクリーン印刷を通じて、地域産業の魅力を感じてもらえた事と思います。ねらいであった職業人との出会いや会話を通じた職業観にも触れ、職業生活への深めた理解をもって今後の学校生活にも繋がっていってもらえれば幸いです。
また、学生の感想・コメントにもある通り、家族を含めた周囲の方に今回の体験について実感を持って伝えていく事で、私達が渡したバトンを繋いでもらえればと思います。そして、そのバトンが取り巻く地域の方々に繋がり、また御縁として紡いでいってもらえれば“街工場”としては嬉しい限りです。
太美工芸株式会社は、今後も地域の教育機関と連携し、若い世代に印刷業界の魅力や実務の理解を深めてもらうための体験機会を提供していきます。
満面の笑みの社員と共に。2日間という短い期間ですが、社員ともよい関係を結べました。
今回の職場体験については愛知工業大学名電高等学校HPにも掲載されています。